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人形作りのつなぎの物語です [球体関節人形製作]

こんばんは、「てぃねこ」こと「ハニたろべネコ」です。
人形作りも、まだまだ時間がかかります。
その間のつなぎで、オリジナルの物語を作っていきます。
タイトル「青い炎と人形の物語」
では、どうぞ。

 第1章 冬のある日

 くぐもった汽笛が遠くに聞こえる。
 マリーはふと窓を見上げた。
 窓の桟には白い雪が三角形に積もっている。
 「もう、こんなに」
 彼女の手の中には、一体の手作りの人形がある。
 人形は冬だというのに下着姿だ。
 「この娘には、今度何を作ってあげようかな?
 そうだ、寒いからウールのオーバーがいいかも?」
 早速、マリーは立ち上がり、小ぶりの衣装タンスの
 一番下の引き出しを開け、中を探ってみた。
物語画像少女マリーC.jpg
........
 カラダを「ぎゅっ」とつかまれている。
 でも、わるい気はしない。
 むしろ、これから着せてもらえる服に期待が持てる。
 「この子の作る服、だんだん上達しているわ」
 視線は固定されているが、四方の音は良く聞こえる。
 遠く汽笛の音がした。
 「これは町へ向かう上りの列車ね。どんな人が乗っているのかしら?」
 ちらりと窓枠の白い雪が目に入った。
........
 ご主人様が立ち上がった気配に目を開けた。
 「...いや、ウツラウツラしていただけだがね」
 年を経た黒い猫は少々伸びをする。
 ちらと窓の外を見るとボタン雪が盛んに舞っている。
 「おーいやだいやだ、寒そうだ、おいらは家の中がいいや」
 猫はまた、自分の腕と腹の間に鼻を押し込んだ。
........
 「コン、コン」1階の玄関の重い木の扉が2回叩かれた。
 (だれ?)(旅人...?)(クンクン、オスのようだが?)
 一人と一体と一匹は思った。
........
to be continued...

p.s. 人形作りは、まだまだこれからです。


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